中国足彩网

图片

女性の健康を考えるフェムケアのセミナーレポート

2023.08.30

JWU PR アンバサダー 遠藤 なゆさんによるレポート

2023年8月1日(火)、日本女子大学百二十年館のラーニング?コモンズかえでにて、「女性の健康を考えるセミナー」が開催されました。本セミナーは、「女性が自分のカラダを知り、捉え直す」ことを目的に日本女子大学の学生有志で構成される団体「Be free.」による、フェムケアについて知ってもらう活動の一環として企画されました。さらに、女性の健康に重点を置いて取り組んでいる2つの企業をゲストにお招きし、考えを深めました。

本学の学生有志団体「Be free.」

「生理で体調が良くないけど……」や「これぐらいで体調がすぐれないなんて大げさかな……」と、つい我慢してしまった経験をもとに、社会連携科目の授業を通じて、自分の身体をよく理解しケアすることの大切さを実感したことをきっかけに生まれた「Be free.」。JWU社会連携科目の授業から派生したこのプロジェクトは、日本女子大学の学生有志による同世代の女性へフェムケアの大切さを伝える活動です。「我慢しなければ!」という強制した気持ちではなく、「自分たちを解放してみようよ!」と呼びかけるようなポジティブな想いを込めて、「Be free.」と名付けられました。
中心メンバーたちは、2021年度?2022年度と株式会社明治の広報部をゲストにお招きし、社会課題の解決を目指す新たな「食育」をテーマに勉強してきました。そして、学生目線でその成果をまとめて株式会社明治の広報部の方々にプレゼンする中で、フェムニケアフードをテーマしたことを機に、学生有志がメンバーを募り、授業から派生した学生有志団体の独自プロジェクトを立ち上げることになりました。
「性別にとらわれず自分を解放し、ありのままで生きること」をコンセプトに、すべての女性が安心して、健康に活躍できる社会づくりを目指して活動しています。
「Be free.」は今回のセミナーに先駆け、7月には「女性が自分のカラダをどれくらい知っているか」、また「月経に関するどんな悩みがあるか」などを調べるアンケート調査を行いました。

「Be free.」によるアンケート調査

7月中旬に学生を中心とする10代から50代、134名を対象とした月経に関するアンケート調査を行ったところ、程度の違いはあるものの、月経に関する何かしらの悩みを持つ人が8割を超える結果となりました。それらの悩みに対して、多くの人が締め付けの少ない衣服の着用や温かい食事を摂ることを心がけるなど、工夫して月経期間を過ごしているようでした。また、月経によるさまざまな症状や体調不良を我慢する人は7割近くおり、そもそも月経を話題にすることをタブー視している風潮もあることが認められる結果となりました。さらに、月経期間を過ごしやすくするための工夫の1つである「フェムケア?フェムテック」の認知度を調査したところ、「Be free.」メンバー以外の回答者の中で知る人は1人もおらず、認知度がまだまだ低いことがわかりました。

フェムケア?フェムテックとは

「フェムケア?フェムテック」とは、女性を意味する「feminine」と「care(お手入れ)」または「technology(技術)」を組み合わせた言葉です。月経のような女性特有の健康課題と向き合い、生涯を通じて女性の心とカラダをケアしていくさまざまな新サービスが生まれ、世間からも注目を集めています。

企業の紹介

今回のセミナーには、乳製品やチョコレート菓子でお馴染みの株式会社明治と最先端の技術を駆使した繊維業を中心とするシキボウ株式会社の2社が出席し、フェムケア?フェムテックに特化した商品をご紹介いただきました。牛乳に含まれるたんぱく質の1つ「α-LA(α-ラクトアルブミン)」を用いた生理の時期に寄り添う食品(明治)や、経血などを直接吸収してくれる吸水ショーツ(シキボウ)など、「食」と「衣」の2つの方面から女性の健康を考える良い機会となりました。
学生からは、食品の効果やパッケージに関する疑問、吸水ショーツを使用することで得られる利点などについて多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

セミナーに参加した学生たちの感想

セミナーの終盤では、グループごとに感想を言い合い、ほかのグループとも共有しました。
「企業のお話を聞いたことで、フェムケア食品や吸水ショーツの存在や使い方を知り、使ってみたいと思うようになった」や、「自分たちの活動を通して、生理の話をする抵抗感を減らしたいと感じた」など、学生それぞれにとって学びを得る機会となったようでした。また、アンケート調査の結果から、「自分だけかもしれないと思っていた生理の悩みが多くの人に共通すると知ったことで、自分たちの活動に改めて意味を見いだせた」という感想もありました。次回は9月6日?7日の2日間、今回ご紹介いただいた商品を通して、「Bee free.」の学生たちがワークショップを行い、フェムケアの大切さについてどのようにコミュニケーションをすれば、より多くの同世代の女性たちに知ってもらえるか?アクションプランを考えるなど、さまざまな活動をしていくそうです。

セミナーを受けて感じたこと

私は本セミナーに参加したことで、初めて「フェムケア?フェムテック」を知り、このようなセミナーがあることで、多くの人が女性のカラダについて知る機会になると思いました。
そして「Be free.」のアンケート結果からは、多くの女性たちがそれぞれ生理の症状に悩まされていることがわかりました。友人同士でもなかなか生理の話をする機会はないため、自身の症状の程度や辛さを客観視することができなかったのですが、人と共有することで自分の健康と向き合うきっかけにもなるだろうと感じました。
「Be free.」のみなさんや企業の方々の想いを知ることで、改めて自分のカラダと向き合う重要性に気付かされる1日となりました。また、今回ご紹介いただいた商品は、学生たちによるマーケティングのもと、本学生協にて販売予定とのことで、「Be free.」の今後の活躍が楽しみです。